尽くす恋は。

私は以前恋愛で、相手のためなら自己を犠牲にしても平気なところがあった。
尽くすことって、好きな人のために自分ができることをするんだから、
本人にしたら全然苦じゃないんだよね。

   
でも、それがよかったかっていうと、私はよくなかった。
   
  
尽くすことが悪いこととは思わない。
尽くしすぎること、がダメなんだと思う。
   
   
尽くしすぎると、自分って人間がなくなってしまう気がするの。
自分がない人間といっしょにいても、それはおもしろくないと思うし、
相手はどんどんわがままになっていくと思う。
 
 
わがままにならざるを得ないもかもしれない。
   
 
だから、尽くしすぎることって、相手をダメにしてしまうんじゃないのかな。
とも思える。
 
   
私、別れる時、最後に言われたことあるもん。
「お前がオレのためにすること、すべてがイヤになった」って。
それって…。
    
でも、これが現実。
  
   
「私はあなたのことがこんなに好きで、
 だからこれだけのことをやってあげているのよ」って顔して、
相手が望んでいないことまでやってしまって、よろこんでいたのかもしれない。
    
だから、尽くしすぎることをやめた。
    
尽くすことと、尽くしすぎることの線引きは難しいけど、
私は、ある時から、相手に対して、少しわがままに生きることにした。

   
全部を相手に合わせなくていいし、
わがままを言うことは悪いことでもないし、
自己犠牲は絶対によくないって言い聞かせてる。 
  
 
今も時々、「尽くしたい病」が出てきそうにはなるけど、
でも、それはしあわせになれないって分かっているから、
ぐっと気持ちを抑えるんだ。

 

遠野まりこ(Toono Mariko) OFFICIAL

作家遠野まりこ(Toono Mariko)のオフィシャルサイト。「恋は終わったあともまだこんなにせつない」(大和書房)が電子書籍でも人気。また、NFTマーケットプレイスOpenSea(オープンシー)で写真のクリプトアート作品にもチャレンジ中。誰もがNFT作品をつくったり、気軽に購入することができるようになるためには、どうすればいいか考える&日々の出来事サイトです。

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