ずっとそう思いながらいっしょにいたんだ。バカみたい…

「2年間友達だった彼から告白されて、付き合うようになった恋。半年間は、ケンカすることもなく、順調だったのに、突然『別れたい』と切り出されて…」。
 そんな別れの中にいるSさんからコメントをもらいました。

彼女が彼から言われた別れの言葉は…。
 
もう知りたいと思えるところがない、
優しいところが好きだけど、付き合ってみたらそれだけだった、
中身に魅力を感じられない、
新しく好きな人ができたらそちらに行ってしまうだろう、
自分を知ろうとしていない、もっと魅力的に生きたほうがいいと思う・・・

と、想像もできなかった言葉。
 
私が10年近く付き合ってきた彼に、
別れの時に言われた言葉は、
「お前の全部がイヤになった」
だった。
 
恋の終わりって残酷。
 
まさか…って言う言葉が、
好きだったあの人の口から出る。簡単に出る。
すっと出る。
 
「ずっとそう思いながらいっしょにいたんだ」
って思うと、自分がばかみたいに思えました。
 
でも、恋の終わりってそんなものなんだと思う。
 
心が離れていくって、そういうもの。
残酷だけど、悲しいけど、それが現実。
 
恋って、自分ひとりじゃどうにもならないことがある。
いくらがんばっても、どうしようもならない。
 
「じゃあどうすればいいのよ。どうすればよかったの?」
って、私は、自分に問いかけたことが何度もある。
 
でも、多分どうしようもなかった。
別れって。
 
あの時、こうしておけばとか、ああ言えばとか、
そんなんじゃないような気がする。
 
別れは、どうしようもないこと。
 
縁がないふたりには、どうしようもないことなんだと思う。
 
もし、縁があるふたりなら、
どんなに離れても、別れるような出来事があっても、
いっしょになれるのかもしれない。
なるしかないっていうか。
 
出会いには、意味がある。
結局別れることになったとしても、
ふたりが出会って、いっしょにいた時間には、
意味があって、それぞれに必要な経験だったんだと思いたい。
 
恋が終わって、時間がたつと、
「ああ、だからあの時、あの恋が、あの別れが必要だったんだな」
って分かる時があるはず。
 
私は別れてから数年後に、そう思えたかな。
新しい恋に出会った時に、思えたかな。

遠野まりこ(Toono Mariko) OFFICIAL

作家遠野まりこ(Toono Mariko)のオフィシャルサイト。「恋は終わったあともまだこんなにせつない」(大和書房)が電子書籍でも人気。また、NFTマーケットプレイスOpenSea(オープンシー)で写真のクリプトアート作品にもチャレンジ中。誰もがNFT作品をつくったり、気軽に購入することができるようになるためには、どうすればいいか考える&日々の出来事サイトです。

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