しあわせにも、悲しみにも執着してはいけないんじゃないかって
この恋が叶ったらしあわせで、この人のそばにいたら笑っていられて…。
そんな風にしわせがずっと続くと思っていた時もあった。
この人といっしょなら、ずっとしあわせで。
このふたりのしあわせは永遠消えなくて。
この仕事をしていたら、しあわせで。
人生の中で、この場所にいられたら、ずっとしあわせで。
そうやって、
何か自分の欲しかったものを手に入れるたびに、
その「しあわせ」がずっと続くと思っていた時があった。
でもそんなことはなくて。
まわりの状況や気持ちは、変わっていく。
それは相手も。そして自分も。
しあわせは、手の中からこぼれていくものだと思う。
しあわせの中に居続けるこことはできない。
その「しあわせ」にすがっちゃいけない。
追いかけちゃいけないと思う。
今がしあわせじゃないっていうわけじゃない。
今も十分しあわせ。
すごくしあわせ。
だけど、このしあわせが永遠に続くわけじゃない。
今日のしあわせは、今日、今のもので。
明日はまた、新しいしあわせが来るっていう気持ちでいるようにしている。
だから、今の状況がすごく大切に思えて。
明日にはいってしまうしあわせかもしれないから、
今を大切にしようって思う。
そして、
つらさ苦しみも同じ。
この苦しみはずっとは続かない。
やっぱり、自分のところから去っていくものだと思う。
だから、必要以上に悲しまない。
どんな出来事も感情も、
時間の流れといっしょに去っていくものだと思うから。
しあわせも苦しみも、涙も。
同じ状態が続くことなんてないから。
「このしあわせを、絶対に手放したくない」
とか、
「この苦しさが消えることはない。この悲しみから立ち直ることなんてきっとできない」
とか、思っちゃいけないような気がしている。
自分がどれだけ願おうと、
同じ場所に立ち続けることなんてできないと思うから。
しあわせも苦しみも、次から次へとやって来る。
大きいのも、小さいのも。
だから、
しあわせにも、悲しみにも執着してはいけないんじゃないかって、
私は思うんだ。
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